耳ヨガの広がり

リンパリフラックスヨガでおなじみの耳マッサージですが、
実は今、耳ヨガとして独立した地位を築きつつあります。

伝統的なヨガの流派というわけではなく便宜上の呼び方に近い「耳ヨガ」ですが、
ホットヨガのクラスでも取り入れられるほど健康効果や精神的なリラックス効果が高いのが特徴です。

身体の末端である耳を刺激することで、リンパの流れや血流が刺激され、
全身の血行やリンパの流れが良くなります。

血行が良くなると、身体中に酸素が行き渡るので気分がリフレッシュでき、
リンパの流れが良くなることで、手足や顔のむくみが解消され、デトックス効果も期待できます。

そしてなにより気軽で簡単、いつでもどこでもできるというオプション付き。
さっそく日常生活の中に取り入れていきたいですね。

まずは耳のつぼについてです。

耳のつぼ

上の図は耳にあるツボのうちいくつかを簡単に書きだしたものです。
足裏同様、耳にも身体全体と繋がるツボがあります。

耳にあるツボの数は100以上と言われていますから、
なんとなく耳を触るだけでも何かしらのツボを刺激できている可能性が高いですね。

耳ヨガとして特に刺激したい耳つぼは赤字で書いてある部分です。
耳のツボを刺激するときはヨガ同様、鼻から吸って鼻から吐く、深い呼吸を意識しましょう。

耳たぶで小顔と大きな目

耳たぶの辺りにある目のツボは刺激することで目元をすっきり大きくしてくれます。
耳たぶの外より耳輪側には頬やあごに繋がるツボがあり、
刺激することでリフトアップが期待できます。

耳たぶを全体的に刺激することで、引き締まった目が印象的な小顔になれるというわけですね。

飢点を刺激して食欲を抑える

耳の入り口を覆うようにして出っ張っている小さな骨があります。
そこには飢点という食欲に関するツボがあります。

そこを刺激することで、過度の食欲を抑えたり、食べ過ぎを防止することができます。

耳輪にある扁桃を刺激でリンパの流れを促進

耳たぶの外側の輪郭に沿うように、扁桃というツボがあります。
扁桃はリンパ小節の集まりのことです。

扁桃を刺激することで身体全体のリンパの流れを促進しましょう。
リンパの流れが良くなると、手足や顔のむくみが解消されてスッキリします。

耳ヨガのやり方

基本姿勢はヨガと同じです。
背筋を伸ばして肩の力を抜き、呼吸を落ち着かせておきます。

1.親指を耳の後ろ側に、人差し指や中指を耳の前側に添えます。
2.最初に上から下へを耳輪に沿ってパッティング(つまんだり離したりの繰り返し)、
  耳全体を解しておきます。
3.次に気になる部分を指できゅっと押して刺激します。
4.最後は耳の上側を上方向に、真ん中らへんを斜め後ろに、耳の付け根を下側に引っ張ります。

3や4を行うときは、一緒に目を動かしたり口の開け閉めを行ったりすると、
よりフェイスラインや頬の引き締め効果が期待できます。

ただ、耳ヨガや耳つぼマッサージに伝統的な決まりなどはないので、
ご自分の心地よい方法で耳をマッサージすると一番リラックスできるのではないかと思います。

気になるところをマッサージ

赤字で書かれている場所以外にも、耳にはたくさんのツボがあります。
耳の真ん中の方は内臓のツボがあり、耳の半分から下には肺や気管のツボがあります。
そして耳輪の少し内側には背中や腰のツボがあります。

耳つぼマッサージで行う耳ヨガは、
体の気になる部分につながるツボを刺激することで体調の改善が期待できます。

もちろん、ツボを気にせず耳を全体的にマッサージするのも効果的です。
耳ヨガは耳つぼマッサージに呼吸を合わせたものなので、
いつでもどこでも気軽に行うことができます。

生活の中のちょっとした瞬間に耳を触る癖をつけて、
習慣的に呼吸と合わせて身体のメンテナンスを行いたいですね。

スポンサーリンク